【介護職員初任者研修のカリキュラム】学習する10の項目と必要な時間は?

学び

これから介護職員を目指す人であれば介護職員初任者研修を受けることが必要ですが、どんな内容を学習するのかがわからずためらってしまっている人もいるでしょう。

リズ
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カリキュラムの内容を理解して、どれくらいの時間が必要かを把握していれば、介護職員初任者研修の講座を学ぶ意欲も湧きます。

そこで今回の記事では、介護職員初任者研修の内容について詳しく説明していきます。

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初任者研修のカリキュラムは130時間

介護職員初任者研修は厚生労働省が内容の骨子を定めていますが、具体的な内容は各都道府県が実施要綱にしたがって作成しているのが現状です。

厚生労働省が定めている指針では初任者研修は10個の項目に分かれていて、合計で130時間の学習時間が設けられています。

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この一つ一つの項目について、どんな内容を学ぶのかを理解しておきましょう。

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初任者研修の学習内容とカリキュラムについて

1.職務の理解(6時間)

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職務の理解の項目では、介護職員として現場でどのようなサービスを提供すべきなのかを理解することを目的としています。

介護保険に従って提供するサービスに加え、保険適用外のサービスを行う施設もあり、その内容を区別することは現場で働く上で欠かせません。

また、社会的位置付けがどのようになっているかを理解することで、職場でどんな役割を果たすべきかを考える機会になります。

2.介護における尊厳の保持・自立支援(9時間)

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高齢者の介護を担う職員がサービスを提供する上で、心しておかなければならない尊厳の保持について学ぶのがこの項目です。

自立して生活するのが困難になってしまった高齢者の人権を守るという立場で、可能な限り自立できるようにするための支援を行っていく基本姿勢を学びます。

具体的に高齢者の対応をする上でどんな成功例や失敗例があるか、ケースに応じてどういう対応をすべきかも習います。

3.介護の基本(6時間)

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専門職である介護職のスキルについての各論に入る前に、全体を通して理解しておくべき基礎を身につけるのがこの項目の目的です。

介護を行う上ではリスクマネジメントが重要になるという観点が中心に置かれていて、どんなトラブルが現場で起こったかを具体的に知り、どのような対処が可能かを学ぶことになります。

自分のストレスチェックについても実践を通して習得し、セルフマネジメントをできるようになることも目指します。

4.介護・福祉サービスの理解と医療の連携(9時間)

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介護は福祉や医療と同じくくりに入れられることが多く、どれも不安や悩み、課題や問題などを抱えている人に対して手を差し伸べるサービスになっています。

この項目ではこの三つのサービス内容について概略を理解し、それぞれが単独でサービスを提供するのではなく、連携することでより良いものになるという考え方を学びます。

介護保険制度や医療制度との関係についても学び、境界領域として現場で行われているリハビリテーションなど、現場でどんな位置付けになっているのかを理解します。

5.介護におけるコミュニケーション技術(6時間)

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コミュニケーションの基礎から応用まで広く学ぶのがこの項目で、現場におけるトラブルを回避すると共に、より良い介護サービスを提供できるようにするための能力を育むことを目指しています。

介護現場では利用者やその家族とのコミュニケーションが重要になり、その良し悪しによって満足度にも大きな違いが生じます。

それに加えてスタッフ間のコミュニケーションによって連携して仕事ができるかどうかにより、効率も仕事のしやすさも大きく変わるでしょう。

言葉の選び方だけでなく、顔の表情やジェスチャーを使ったコミュニケーションも重要になります。

自分が示すだけでなく、読み取る力も実践的に育むのがこの項目の目的です。

6.老化の理解(6時間)

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介護現場では、老化に伴って自立生活を送れなくなってしまった人が大勢います。

老化とはそもそも何かを理解するのがこの項目の目的で、心身の機能がどのように変化するか、老化に伴ってどんな不調が生じやすくなるかを学びます。

健康的に生きるためにはどうしなければならず、介護職員として何ができるかを習う項目です。

7.認知症の理解(6時間)

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介護現場で悩みの種になる、認知症についての正しい理解を図るのがこの項目の目的です。

認知症はなぜ起こっていて、どんな症状なのかを理解するだけではありません。

介護職員として認知症の利用者にどのような対応をすべきか、家族に対してどんな声をかけるべきかといったことをケースバイケースで学んでいきます。

8.障害の理解(3時間)

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心身の障害によって介護を必要とする人も多く、障害についての理解を深めることも介護職員にとって欠かせないことです。

この項目では生涯全般についての基礎知識を習得すると共に、障害を持っている人の心理や行動における特徴を理解することを目指します。

本人だけでなく家族に対してかけるべき言葉についても学び、サービスを提供する上での基礎的なノウハウを学ぶのが目的です。

9.こころとからだのしくみと生活支援(75時間)

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この項目では、介護職員として現場で働くための専門的な知識と技術の習得を目指します。

全項目の中で最も長い時間をかけて行うのは技術習得を伴うからであり、ケーススタディを通してどんな対応の仕方が良いかを学んでいくのが基本です。

演習を重視しているケースが多く、本格的に現場で働いている状況を想定して実践的な能力を身につけるのが目的となっています。

10.最後は学習内容を振り返る

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このようなカリキュラムで学んだ後、最後には修了試験を受けて介護職員初任者研修は終了します。

ここがポイント!

介護職員として働く上での基本的な姿勢や心構えの習得から始まり、最終的にはケーススタディを通して実践的な能力を育める仕組みになっているのが介護職員初任者研修の特徴です。

修了試験に合格するには付け焼き刃では十分ではなく、介護職員として現場で持っているべき考え方や基礎的な技術を網羅的に備えていなければなりません。

講義資料などを参考にして復習すると学習内容が記憶に定着し、試験で高得点を取れるだけでなく、資格を取って現場に戻ったときに活用できるノウハウをたくさん持っていることに気づくでしょう。

研修の運営主体によってこのような復習にどれだけ時間をかけるかは異なりますが、自分でも主体的に内容を復習して修了試験に臨むのが大切です。

基礎を徹底して学ぶためのカリキュラム

介護職員初任者研修は介護職員として現場で働くために欠かせない基本姿勢や心構えを学び、介護保険などの制度面からの理解も図るのが特徴です。

カリキュラムには専門職としての実践的な能力や知識を育むための項目が重視されていて、総時間の半分以上を占めています。

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研修を通して、現場で適切な役割を果たすためのノウハウを習得できるでしょう。

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記事の執筆者
リズ

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