ユング派分析家国際資格って?また、取得条件や勉強方法とは?

学び

心理系の資格の中でも難易度が高いとされているユング派分析家国際資格。

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日本国内でこの資格を取得している人は少なく、資格取得者の数も100人以下と言われている程です。

また長い期間を掛けて勉強した者だけが取得することが出来る資格でもあります。

そこで取得すれば「ユング派」を名乗れる、ユング派分析家国際資格について解説します。

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ユング派分析家国際資格について

ユング派分析家国際資格って?

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ユング派分析家国際資格は臨床心理士とは違った資格で、ユング心理学から派生した資格です。

ユング心理学とはカール・グスタフ・ユングというスイスの心理学者が確立したもので、深層心理学の一種に分類されます。

人間の心の動きは意識のコントロールや認識を超え、無意識での働きが大半を占めるという考えを元に作られています。

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自分では分からない心の動きや、自分自身でも把握することが出来ない部分があると言っている学問です。

ここがポイント!

その分からない部分を解明するためにユング心理学では自分自身との対話、患者さんとの対話を大切にしています。

一方的に医師などが患者さんの話を聞くのではなく、人間と人間の対話をするようにしているのです。

お互いの反応や話しぶりを見ながら対話することで新しい発見をしたり、患者さんの内面をより深く知ろうというのです。

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人と人との対話の中で生まれる相互作用を大事にすることが、ユング心理学の基本になります。

ユング心理学の特徴

そしてユング心理学ではその人に合った治療法を重視する傾向があり、うつ病の患者さんにはこの方法を、分裂病ならこの方法と決めるのではなく、一人の人間として患者さんを見て治療方針を決めていくやり方です。
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患者さんの心の中に寄り添い、たとえそれが空想の世界だとしてもその世界を共有し、受け入れながら心理分析をします。

そんなユング心理学を学び、ユング心理学を用いてカウンセリングなどを行うことが出来るのがユング派分析家国際資格です。

ユング心理学の理論を使ってカウンセリングなどを行い、患者さんの無意識や深層心理、箱庭を利用して心理分析をするのです。

ユング派分析家国際資格を取得するには?

ユング派分析家国際資格の取得要件は、

  • 年齢が26歳以上であること
  • 大学博士号を持っていること
  • 社会経験があり50時間のカウンセリングを受けた経験があること

です。

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さらに3人のプロによる面接もあり、その面接で認められることが出来なければ取得することは出来ません。

面接では本人のやる気とは別に、分析家として素質があるか、適性はあるのかを判断します。

分析家に向いているのか向いていないのか面接で判断し、分析家候補生になれるのか決めるのです。

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3人の面接官がそれぞれ1時間の個別面接をし、時間を開けて2度目の面接を実施します。

合計6時間の面接をし、面接官が満場一致で素質があると判断するとはじめて候補生となれるのです。

資格を取得するまでの過程

まずは試験に合格して、候補生になる

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取得要件を満たし面接試験に合格すると、まず候補生になります。

分析家候補生として最低でも2年間スイスのチューリッヒにあるユング研究所か日本ユング協会に在籍します。

在籍中は心理学の理論的な知識を学んだり、分析が出来るように訓練を行うのです。

トレーニングの中核は自分自身が分析を受けることで、自分自身を知る訓練をします。

自己分析はすぐに出来るようなものではなく、じっくり時間を掛けて自分を知っていくのです。

分析に行くことが候補生の生活の中心となり、分析家との1対1のワークとなります。

候補生ごとにスケジュールは異なり、学期中や休み期間など関係なく進められます。

学期中のプログラムにセミナーや講義も数多くあり、自らの勉強スタイルに合わせて出欠を決めるのです。

ここがポイント!

興味のある学科なら出席したり、自分に必要ないと判断したら欠席するなど自分で決められるのは大きな特徴です。

2年間過ごした後は資格候補生になる

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候補生として2年間過ごしたあとは、資格候補生となります。

資格候補生になるためには教育分析を最低でも150時間受けること論文を書くこと8 科目の試験に合格することです。

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また医師や心理士の資格を持っていない場合は臨床現場での実習をも行われます。

さらにもう一度資質のチェックとして、面接を3時間受けるのです。

候補生になっても生活の中心は分析を受けることですが、資格候補生になると他人に対して分析を行うことが加えられます。

スーパーバイザーの指導を受けながら、分析家としての経験を積んでいくのです。

さらに2年後に資格を取得することができる

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資格候補生となって訓練を続けると、2年後には資格取得をすることが出来ます。

資格候補生として2年間在籍すること教育分析を300時間受けるなど条件を満たせば晴れて分析家の資格取得となるのです。

その他の条件には

  • 300時間のコントロールケースを受ける
  • 80時間のスーパービジョンを受ける
  • 60回の症例検討会に出席する
  • 学科試験に合格する
  • 卒業論文を書く

などがあります。

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資格取得のためには最短で4年必要ですが、4年で卒業する人はほとんど居ないとされています。

それほどユング心理学の奥は深く、しっかり時間を掛けて学ぶことで確実に高度な知識や技術が身につけられるのです。

先輩たちの体験談や口コミ

自分のペースで納得するまで勉強できる

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ユング派分析家国際資格を取得した経験のある人の意見の中には、自分のペースで学ぶことが出来たのが良かったことが挙げられています。

セミナーや講義はもちろんのこと、自己分析など自分のペースに合わせてスケジュールを立てることができ、納得するまで勉強することが出来るのは魅力だと言います。

自分の心に耳を澄ませながら、自分の成長速度に合わせて勉強することで確実にレベルアップし、立派なユング派分析家として巣立つことが出来るようです。

面接試験を受けるチャンスは生涯で一度きり

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分析家候補生となるためには分析家の面接試験を受ける必要がありますが、このチャンスは基本的に生涯で一度きりとされています。

ですが面接試験を受けて不合格となってしまった人の中には、社会人としてもっと経験を積んで、まだ興味があったらチャレンジしてほしいと言われた人も数多く居るようです。

その他の取得するための方法

資格取得するためには分析家候補生として国内外のユング研究所に在籍する方法もありますが、日本ユング心理学会で訓練をし、「JAJP認定心理療法士資格」を取得することが出来れば資格候補生として編入することも可能です。

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一から試験を受けて分析家候補生になるより、比較的スピーディーに資格取得を目指せます。

どちらの方法が良いのか、自分に合っているのはどっちなのかじっくり考えて選ぶことも大切です。

民間資格なら通信講座で取得が可能

民間資格であれば、通信講座を受講するだけで『心理カウンセラー』の資格を取得することができます。

これから心理学を学ぶのであれば、まずは民間資格の心理カウンセラーから受講を始めてはいかがでしょうか?

心理カウンセラーの資格は沢山の種類があるので、それぞれの講座を資料請求して比較することをオススメしています。

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講座を申し込む前に、まずは自分に合うかどうかを確認してみましょう。

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記事の執筆者
リズ

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